【経験談】古い車の足回りから聞こえる異音の原因を発見!【整備士必見】

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この記事を読んだらわかること

今乗っている車が15年落ちになるんだけど、最近足回りから異音がするんだ、車屋に見てもらったけど原因不明、他にどんな原因があるのかな、異音を止めたいな。

異音が出る部分というのは、ある程度経験を積んだ整備士なら、経験則でわかるものです。

しかし、熟練の整備士を悩ませた事例があったので、今回は記事にしてみます。

異音の発生

TEAM WEBRIDの中に、15年落ちのミニバンに乗っているメンバーがいます。

ある時から、走行中に、足回りからカタカタと異音がするようになってしまいました。

エンジンをかけただけでは、音はしません。

車が動いているときだけ聞こえてくる音です。

ちょうど、ホイールはそのままで、タイヤのみを量販店で買い替えたタイミングでした。

最初は、バランス調整用の”重り”の両面テープが外れ、ホイールの中で踊っている音だと思っていました。

なぜなら、その車のホイールはディッシュタイプのホイールだったため、ホィールの中を覗ける場所が狭く、確認できなかったからです。

ディッシュタイプのホイール

タイヤを購入したお店で、タイヤ交換後100キロ走行でボルト増し締めサービスという無料サービス券がついていました。

異音も気になっていたため、このタイミングを利用し、量販店で異音のことを相談しました。

すると、量販店の整備士はしばらく見た後、

  • 経年劣化で仕方がない
  • 古い車はどうしても異音が出てくる
  • 経年劣化で軸(シャフト)がゆがんでいる  などなど

のような言い訳をだらだらするだけで話になりません。

聞いている雰囲気から察すると、タイヤ交換が原因で異音が出たというようなクレーマー扱いされたような雰囲気でした。

そういうつもりではなかったのですが。

量販店の整備士だと仕方のない対応なのかもしれません。

異音の原因判明

そこで、いつも車検に出している、知り合いの整備工場に相談に行きました。

ここで見てもらったところ、原因が判明

それは、車の底面部分を覆っているカバー、これを止めているプラスティックの留め具が、経年劣化で強度を保てず割れていました。

このようなクリップです。

カバーが固定されておらず、一部分のみが浮いている状態なため、車が動き出すとそこに空気が入り、パタパタと音が鳴るといった具合でした。

車が止まっているときは異音はせず、車が動き出すと異音が鳴るという現象ともつじつまが合います。

新しい留め具に交換してもらうことで、底面カバーは固定され、異音は止まったはずでした。

異音の原因は解決したはずなのに異音は継続?

原因もわかり、修理も完了し、一安心していました。

しかし、修理前より異音は小さくなったものの、カタカタと異音が聞こえます。

今度はパタパタではなく、カタカタという異音です。

そこで、次の週末、また同じ整備工場へ相談に向かいました。

しばらく調査してもらいます。

前回と違ってなかなか原因がわかりません。

1時間ほど経ったでしょうか。

やっと原因がわかりました。

なんと、まさかのホイールでした。

ホィールのどこから音が鳴っているのかというと、ディッシュホイール特有のホイールカバーでした。

アルミ製のホイールですが、ホイールも経年劣化で少なからず変形してしまうようです。

ホイールカバーが変形し、隙間が生まれていました。

ディッシュホイールのカバー

赤色の矢印部分が、ホイールとホイールカバーの接触部分です。

その隙間のせいで、車が動きタイヤが回転すると、ホイールとホイールカバーが干渉して異音が鳴るというものでした。

非常に珍しい事例のため、熟練整備士もなかなか異音の原因を見抜けなかったようです。

アルミ製のホイールが変形して干渉するなど、普通は想定外ですよね。

ちなみに、対策として、カバーとホイール本体の間に輪ゴムをかました状態でホイールを固定してみました。

ようは、緩衝剤としてゴムを間に挟む作戦です。

しばらく様子見です。

まとめ:【経験談】古い車の足回りから聞こえる異音の原因を発見!【整備士必見】

異音の発生には原因があります。

整備工場の熟練整備士に確認してもらうことで、原因が判明した事例を紹介しました。

古い車を愛し、長く乗っている人でディッシュタイプのホィールを装着している人は、異音が発生した際の参考にしてもらえたら幸いです。

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