お風呂に長く浸かるっていうことは、健康にも良いとは聞くものの、お風呂が嫌いだから長いこと入っていられないんだ!
長すぎる長風呂というのは、逆に不健康ですが、適度な長風呂は、とても健康に良いものです。風呂が嫌いな人でも、ゆっくりとお風呂に入れる方法がありますよ!
お風呂に長く浸かることが嫌いな人は、昔から一定数おり、カラスの行水という言葉ができたほどです。
しかし、この記事を読むことで無理をすることなく、適度な長風呂を楽しむことができるようになれます。
この記事では、適度な長風呂による、大きなメリットを3つと、長風呂が嫌いな人でも、無理せずゆっくりとお風呂に入れる方法4つをレポートします。
✔ 記事の信頼性
TEAM WEBRIDのメンバーで風呂嫌いな者がいました。しかし、この適度な長風呂を楽しむ方法で、毎風呂、頭皮からじわっと汗が出てくることを感じれるほどにはお風呂を楽しめるようになりました。
メリット1:深部体温を上げてNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化
免疫力が高い人は、風邪やインフルエンザにかかりにくく、生活習慣病やがんを防ぐ強さがあります。
そもそも免疫力とは、自己防衛機能のことです。
免疫力を高めるには、
などの心がけが重要です。
免疫力を高めるということは、体内にある「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」を活性化させて、免疫力を高めるということです。
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)は、いつも体内の安全を守る「警察官」のような役割です。
見回りがちゃんと行われていると、体内に侵入した犯罪者(細菌やウィルス)をすぐに発見して退治します。
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性が低いということは、見回り役である警察官の元気がなく、体内の安全が守れていない状態です。
俗にいう、免疫力が低下している、という状態です。
免疫力が低下すると、感染症に悩むことになったり、できたての小さいガン細胞を退治できずに、ガン細胞が増えてガンになるのです。
実は、私たちの体に中には、毎日約5000〜6000個のがん細胞が誕生しているといわれています。
その1つ1つを撃退しているのが、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)をはじめとする免疫細胞たちです。
現代人の平均体温は約36.2度とされており、そこから1度体温が下がってしまうと30%免疫力が低下します。
つまり、体温が高いほど、免疫力は高くなる、言い換えると、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)は活性化するということです。
日常生活の中で、体温を上げて免疫力を高めるタイミングは、お風呂のタイミングです。
お風呂は、体をキレイにするだけの場所ではなく、免疫力を高めるための場所でもあるということを認識してください。
短い時間の入浴では、一見、体が温まったように思えますが、実際は温まっていません。
例えば冬場の入浴で、短い時間しか湯船に浸かっていないと、脱衣所に出て体を拭くときに、寒さを感じます。
しかし、適度な長風呂で、体の中から温まると、つまり深部体温が温まっていると、脱衣所に出ても寒さを感じません。
この違いが何を表しているかというと、前者の場合は、NK細胞(ナチュラルキラー細胞) は活性化されておらず、後者の場合だけNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化されたということです。
カラスの行水では、免疫力は上がらないということですね。
入浴時間は、適度な長風呂をすることが健康の秘訣です。
メリット2:発汗作用で美肌効果と老化防止
適度な長風呂をすることで、深部体温が温まれば、汗をかくことができます。
汗をかくことで、人間の肌は弱酸性に保たれます。
肌の新陳代謝は、肌の表面が弱酸性の状態になると、表面の角質層が剥がれ落ちることで発生します。
汗をかかずにいると、肌の表面が弱酸性を保てなくなり、中性になります。
中性になると、肌の新陳代謝が遅れがちになります。
肌の新陳代謝が遅れると、肌のバリア機能が失われていき、肌が水分を保持できなくなります。
肌が水分を保持できなくなると、肌の角質層が厚くなり、くすみがちになります。
これが、”肌がくすむ”と言われる仕組みです。
くすみというのは、黒く汚れているような状態です。
これが、お風呂で汗をかき、肌を弱酸性に保つことは、美肌効果があることにつながる理由です。
また、汗をかくと、老廃物が排出されます。
汗には、
の2種類があります。
このうち、老廃物を排出する作用があるのは、ベタベタした汗のほうです。
老廃物は、毛穴にある皮脂腺から排出されますので、汗腺のみから出るサラサラした汗では排出されません。
また、老廃物だけではなく、活性酵素の”ヒドロキシルラジカル”という乾燥やシミ、シワといった肌の老化を進めてしまう物質も、皮脂と汗と一緒にベタベタした汗から排出されます。
つまり、ベタベタした汗をかくことによって、老廃物が排出され、新陳代謝が促されるだけではなく、老化も防ぐことができます。
この、ベタベタした汗というのは、時間をかけてじっくり体を温めることでしか出てこないのです。
急激な運動でかく汗はサラサラ汗です。
ベタベタした汗をかいて、肌をきれいに保ち老化を防ぐには、有酸素運動などでじわじわとゆっくり体を温めるか、適度な長風呂につかることが必要になります。
これが、適度な長風呂は美肌効果があると言われる理由です。
メリット3:血行促進でハゲ予防、美髪効果
髪の毛はもともと、血液を利用して、毛乳頭に栄養素が届けられることで、成長していきます。
すなわち血液の流れる量が多くないと、髪の毛に届けられる必要な栄養素の量も減ってしまいます。
毛乳頭の近くには、毛細血管が張り巡られ、そこから1本1本の髪の毛につながっています。
したがって、血液循環がよくなることで、栄養が行き届きやすくなり、男性のハゲ予防や、女性の美髪効果が期待できるわけです。
適度な長風呂をすることにより、体温が上昇します。
体温が上昇すると、体温を下げようとする人間の機能が働くため、血管を広げ放熱効果を高めます。
血管を広げるということは、血流量は増えます。
この理由が、適度な長風呂でハゲ予防や美髪効果がもたらされる理由です。
長すぎる入浴はかえって不健康
1時間以上の長風呂では、逆に身体にストレスを与えてしまいます。
長時間お湯に浸かったぶん、保湿効果が上がるというのも間違った考えです。
さらに、長風呂で痩せるのも勘違いです。
汗をかくことで、単純に体内から水分が出て、体内から出た水分量だけ体重が減少します。
つまり、体脂肪はそのままです。
また、香りのよい入浴剤を入れたお風呂に、長時間浸かったとしても、体臭が消えることはありません。
たしかに体臭は汗・皮脂・垢なども原因で、身体を清潔にすることが大事なのはまちがいありません。
しかし、長時間入浴剤に浸かったところで消えるものではありません。
食べ物習慣や、その人が持つ体質(便秘など)がほとんどの原因です。
長風呂においては、汗をかくことで体から大量の水分が失われます。
風呂上がりには、水分補給を欠かさないようにしましょう。
また、人の皮膚は、思っている以上に薄い構造です。
肌の水分というのは、皮脂で保護されているのですが、長風呂によって皮脂が失われ、肌は水分を保つことができなくなります。
皮脂が奪われ、水分が欠損した状態で、ビニール製などのボディタオルでゴシゴシ洗ってしまうと、肌に傷ができ、炎症を起こします。
入浴後に乾燥することで、ヒリヒリしたり、かゆみが発生します。
かゆみが発生したことで肌をひっかき、それを繰り返すこととなってしまいます。
日ごろから皮膚がかゆいと感じている人は、長風呂によって、皮膚が乾燥を起こしているからかもしれません。
このように、1時間を超えるような長風呂になってくると、多くのデメリットが発生してしまいます。
風呂嫌いがゆっくりお風呂に入る方法1
風呂嫌いが、ゆっくりお風呂に入る1つ目の方法は、お風呂の中で歯磨きをすることです。
湯船に浸かり歯磨きをすると、口を開けたまま歯磨きができるため、普通ではできない角度での歯磨きもできます。
歯もきれいになり、適度な長風呂もできて、一石二鳥です。
下の歯の外側、裏側、上の歯の外側、裏側とゆっくりきっちり綺麗に磨きます。
歯を磨き終えた頃には、体がポカポカとしており、頭皮から汗が滲み出ていることを感じることでしょう。
この習慣が身につけば、お風呂を出てから寝るまでの間に、お菓子や甘いものを食べてしまうこともなくなってきます。
寝る前に、何かを食べることは体に負担がかかり、肥満にもつながります。
長風呂健康法と合わせて、得られる相乗効果も大きいものがありますね。
風呂嫌いがゆっくりお風呂に入る方法2
風呂嫌いが、ゆっくりお風呂に入る2つ目の方法は、湯船の中でストレッチを行う方法です。
ストレッチの方法は、YouTube などを見ると多くのストレッチが出てきますので、自分に合ったストレッチを選ぶことをお勧めします。
毎日同じストレッチをしていると飽きてしまうので、例えば偶数日は上半身を重点的にストレッチ、奇数日は下半身を重点的にストレッチといった工夫をお勧めします。
風呂嫌いがゆっくりお風呂に入る方法3
風呂嫌いが、ゆっくりお風呂に入る3つめの方法としては、湯船の中でのマッサージをお勧めします。
マッサージの方法も同じく、YouTube などを見ると多くの種類が出てきます。
例えば、腰痛持ちの方などは、腰痛に効くマッサージを湯船の中で行う、肩こり持ちの方などは、肩こりに効くマッサージを湯船の中で行うといった方法がオススメです。
また、このようなマッサージ道具を使うのも効果的です。
入浴剤による効果もあなどれません。
風呂嫌いがゆっくりお風呂に入る方法4
風呂嫌いが、ゆっくりお風呂に入る4つ目の方法は、防水のスマホやタブレットを使用することです。
最近の電化製品の防水性能は非常に高く、説明書通りの使い方をすれば水没による事故などは全くありません。
そこで、防水性の高い電化製品、例えば防水のスマホやタブレットなどをお風呂に持ち込み、湯船に浸かったままSNSやYouTubeを楽しむといった方法です。
この方法は、先ほどのの3つの方法と違い、風呂の時間がついつい長くなりすぎる、というデメリットがあります。
この方法で長風呂を行う場合は、事前に30分ぐらいのタイマーをつけるなどして、風呂に長く入りすぎることを防ぐようにしてください。
長すぎる長風呂のデメリットは、先ほど述べているとおりです。
テレビがお好きな人はこちら。
適度な長風呂によるメリット3つ+風呂が嫌いな人もゆっくりお風呂に入る方法4つのまとめ
この記事では、適度な長風呂によるメリットを3つ紹介しました。
カラスの行水を行うより、適度な長風呂をした方がメリットだらけということは、よく分かっていただけたと思います。
また、長風呂が嫌いな人のために長風呂が嫌いな人でも、無理せずお風呂にゆっくり入れる方法を4つ紹介しました。
4つのうち、何点かを組み合わせて行うのも効果的です。
まずは生活習慣を見直し、歯磨きをお風呂でしてみてはいかがでしょうか?
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